医学部に行きたいと思います。

思い立ったが吉日。医者になりたいと思ったので、医学部を突破するために色々考えるブログです♡

フランスのデモについて

 最近は個人的な都合でとても忙しく、なかなかブログが更新できませんでしたが、このニュースについてはどうしても書かなくてはいけないと思ったので書くことにしました。簡単に、そしてとてもわかりやすく事実をまとめ、その後私の考えを書きます。

 まず

      なぜデモが起こったのか?

 理由は主に2つ。

      1、税金

      2、国民の格差の増大

 1と2は強い関連があります。マクロン大統領は富裕層にかかる税金を減らし、燃料税の引き上げなど、相対的に低、中所得者の負担が増えるような政策を行っているようです。

 前提として、フランスはとても難しい国です。なにが難しいと言えば、

      1,歴史が複雑である

      2,移民が多い

ことが日本人にとって非常にフランス国民の価値観を想像しにくいということです。日本人でもフランス革命を知らないような人は流石に常識に欠けるとは思いますが、逆に言えば、今から200年以上昔のことがそれだけ重要であることを頭ではわかっても、心で理解している日本人は本当に少ないと思います。

 非常に簡単にフランスの歴史をまとめると、フランス革命は絶対王政を打倒し、共和制を国民が勝ち取った革命です。しかし、それも容易ではなく国王の処刑を行い、

 絶対王政→共和制→帝政(ナポレオン)→王政が復活→共和制→帝政→共和制

と進み、さらに世界大戦も絡んで、現在の共和制は第五共和制であります。そして、植民地となった国との関係もあり、本当に難しいことになっています。もともとフランスに住んでいた人と移民として移ってきた人の温度差もあるでしょう。

 

 ここでとても大切なのは、フランス国民は、自らの手で権利を勝ち取った、文字通り人権に関しては先進国だという意識が間違いなくあることです。そして、現在の対立構造は

            国王(貴族層)⇔ 富裕層

            第三市民   ⇔ 一般市民

となっていて、フランス革命を意識している国民は多いはずです。

 さて、ここで1つ考えてほしいのですが、

     あなたは200年前をとても昔のことだと感じるでしょうか?

 確かに200年も生き続ける人はいません。200年前のことを体験として記憶している人はいません。しかし、

         200年で人間の本質は変わらない

ことは事実です。200年前のフランス革命も今回のデモも原因は本質的に同じです。それは

               激しい怒りの感情

です。虐げられた人々が抱く怒りの感情は、おそらくそれを経験した人でないと理解できない。人間が行う行為が感情の発露であることは疑いようがないと思うし、それこそ人権という権利の現れだと思うこともあります。

 

 ここからは色々と私の考えを述べます。もしかしたら過激なことも言うかもしれませんが、それは私なりに、本気でどうすれば世界はもっと良くなるのかと考えた結果です。綺麗事は言いたくありません。

 まず、明らかに現代の民主主義、資本主義は欠陥主義だと言えます。共産主義社会主義よりはマシだというだけです。経済学を学ぶまでもなく、金のあるところに金が集まるのは当たり前で、それを既得権益などというわけです。すべての世界は不平等で、すべての人間は不平等の中に生きています。そして税制は不平等をなるべく緩和するように制定されているということが大前提です。大前提を破ったマクロン政権はそれなりの報いを受けるべきだし、カルロス・ゴーンも同様に報いは受けるべきです。

 今回のデモに関連して、1つとても気になる話題があるので書きます。それは暴力は許されるのか?ということです。大前提として、私は暴力は許されないと思います。しかし理由のある暴力は許されるとも思います。理由は、痛い目を見ないとわからない人間が存在するからです。そして、痛い目をみなくてもわかる人間を頭のいい人間、そうでない人間を頭の悪い人間と考えています。テストの点数がどうだとか、外国語をたくさん話せるとか、そんなことは、他人の気持ちを想像し、結果を想像できる能力に比べたら全く取るに足らないことだと思っています。そして、マクロン大統領は国民の気持ちを想像できなかった。痛い目をみないと結果が想像できない馬鹿の典型です。本来国民感情を理解し、未来を予測できるのが政治家としての最低限の能力だと思うのですが、果たして日本の政治家にそれができるのか甚だ疑問です。予算がどうだとか、景気がどうだとか、人間を主体に考えられないから現在のようになっているのでしょう。例えば以前、麻生総理が漢字を読めないことが話題になりました。私は漢字を読めない事自体は全く問題ないと思います。しかし、漢字を読めないことが国民に与える印象、それにより国民が抱く感情を考えられないというのは、政治家として勉強不足だとは思います。こんなやつに国が運営されていると思われたら終わりなのです。

 

 例えば、あなたは勉強不足の医師が存在し、その医師のせいで大切な人を失ったと仮定しましょう。強い憤りを覚えることは想像に難くないと思います。しかし、勉強不足な政治家が国を殺すことは容認されているのが現状だと思います。多くの国民が、それは抽象的で想像できないことが理由です。

 国民の多くは中、低所得者です。将来的に、彼ら彼女らの子供が国民の多くを占めます。そして、彼らの子供に十分な教育が行き届かないと、その子供たちも同じ構造に組み込まれます。富裕層や特権階級はずっと変わらず、流動性がない組織が腐敗するのは火を見るより明らかです。そして頭の悪い人間が特権階級に残ると、国が弱り、教育が行き届かなかった子供たちはそれを想像できない。真綿で首を絞めるようにじわじわと破滅が近付きます。特権階級は情報操作でギリギリまで何事も起きていないかのように振る舞い、もうどうしようもなくなれば逃げることばかり考えるのは想像に難くない。

 

 まぁ多分私が死ぬまでは上に書いたことは妄想ですむとは思います。しかし、日本人は平家物語という素晴らしい古典で、盛者必衰の理というものを聞いたことがあるはずです。もしあなたが、上に書いたことは全くの夢物語だと思うのならば、盛者必衰の理は単なる文字の羅列で、心から理解しているとは言えないでしょう。

 

 またダラダラと変なことを書いてしまいました。本当は怒りの感情についてや、暴力についても書きたいことはたくさんあるのですが、とても長くなってしまいましたし、時間もないので今回はこのくらいにしておこうと思います。いつか時間ができたら、

 ・怒りと暴力、死刑について

 ・恨みについて

など、最近読んだ本で気になったことがあるので、記事にまとめたいと思います。